キトラ古墳、高松塚古墳
最近、古墳の壁画の劣化が問題となっている。
高松塚古墳の発見されたのが、1972年、
キトラ古墳の発見されたのが、1983年、
いずれの遺跡も、古墳時代後期、7世紀末から8世紀に
かけてにつくられたものだ。
それが、ここ30年あまりで、劣化による消滅の危機
に瀕している。
(↑キトラ古墳・白虎、古墳前のパネルを接写)
壁画がいたんだ部分は剥げ落ちるのを防ぐため合成樹脂を
しみこませ、壁画の保存には一番望ましいとされる、
気温11゜~17゜湿度95%以上に保つなど様々な方策をとって
きた。しかし、その方策が裏目に出たか、それ以上の
環境の変化があったかは明らかではないが、
壁画は、色あせ、輪郭すらあやうくなっている。
(↑高松塚古墳資料館内部の様子・絵は模写)
原則である自然保存では限界に達し、文化庁では、
壁画を剥ぎ取り、修復、保存にあたるという。
文化財の保存といえば、世界的にみれば大英博物館の
例がよく引き合いに出される。
植民地時代に剥がされた壁画や、不法略奪された美術品
が流れ込むなど、いろいろ指摘されることは多いが、
結果的に守られていった文化財も多い。

(↑大英博物館のエジプト美術品展示の様子)
また美術館に展示されることで、知名度が上がり、
その美術品、そしてその美術品を育んだ文化への関心が
高まり、保存への意識も高まる。
私は、キトラ古墳や高松塚古墳の壁画が、完全な状態で
修復・保存され、ツタンカーメン王のマスクのように、
世界中の美術館を回ることを期待する。
キトラ古墳の壁画剥ぎ取りについて
→奈良新聞
高松塚古墳の壁画保存について
→飛鳥文化財研究所
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